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不動産売却前にホームインスペクションをするメリットとは?注意点も解説

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2023.06.07

不動産売却前にホームインスペクションをするメリットとは?注意点も解説

2023.06.07

不動産売却前にホームインスペクションをするメリットとは?注意点も解説売買の窓口】

中古住宅を売却するとき「建物に不具合があったらどうしよう」「売却したあとに買主とトラブルにならないだろうか」と不安に感じる方もいるでしょう。

そのようなときに検討したいのが、ホームインスペクションです。

ホームインスペクションとは、住宅に詳しい専門家が建物の状態を確認し、劣化や不具合の有無を調査する住宅診断のことです。

売却前に実施しておくことで、建物の状態を事前に把握できるだけでなく、買主に安心感を与えやすくなり、売却後のトラブル防止にもつながります。


一方で、ホームインスペクションを実施すれば必ず高く売れるというわけではありません。

また、調査ですべての不具合が見つかるわけでもないため、特徴や注意点を理解したうえで活用することが大切です。

この記事では、不動産売却前にホームインスペクションを行うメリットや注意点について、わかりやすく解説します。


不動産売却時のホームインスペクションとは?

ホームインスペクションとは、住宅に関する専門知識を持つ専門家が建物の状態を調査することです。

不動産売買では「住宅診断」や「インスペクション」と呼ばれるほか、一定の基準に沿って行われる調査は「建物状況調査」と呼ばれています。

調査では、基礎や外壁、屋根、室内、床下、小屋裏など、目視できる範囲を中心に建物の劣化や不具合を確認します。

必要に応じて専用の機器を使用し、床や柱の傾きなどを調べることもあります。


ただし、一般的なホームインスペクションは、壁を壊したり床をはがしたりして内部を確認する調査ではありません。

あくまでも目視や計測を中心とした非破壊検査であるため、建物にあるすべての不具合を発見できるわけではない点は理解しておく必要があります。

それでも、売主自身では気付いていなかった劣化や不具合を把握できるため、不動産売却を進めるうえで有効な判断材料になります。


不動産売却前にホームインスペクションをするメリット

ホームインスペクションを売却活動の前に行う最大のメリットは、建物の状態を事前に把握できることです。

売却活動を始めたあとや売買契約の直前になって不具合が見つかると、価格交渉や契約条件の見直しが必要になる場合があります。

場合によっては、購入希望者が不安を感じて購入を見送る可能性もあります。


その点、売却前にホームインスペクションを行っておけば、どこに問題があるのかを早い段階で確認できます。

修繕してから売り出すのか、修繕せずに現在の状態を説明して売却するのかなど、売主側であらかじめ方針を決めやすくなります。


建物の不具合を早めに把握できる

住宅は築年数が経過すると、さまざまな箇所に劣化が生じます。

外壁のひび割れや雨漏りの痕跡、床の傾きなどは、日常生活を送っているだけでは気付かないこともあります。

ホームインスペクションを行うことで、専門家の視点から建物を確認してもらえるため、売主が把握していなかった問題が見つかる場合があります。

早い段階で不具合を把握できれば、売却前に修繕することもできますし、あえて修繕せずに価格や条件へ反映させることもできます。


ホームインスペクションは単に住宅の欠陥を探すためのものではなく、どのような状態で売却するのがよいかを判断するための材料としても活用できます。


買主に安心感を与えやすくなる

中古住宅を購入する方にとって、建物の状態は非常に気になるポイントです。

外観や室内がきれいに見えていても、「見えない部分に問題があるのではないか」と不安を感じる方は少なくありません。

売主が事前にホームインスペクションを行い、建物の状態について客観的な情報を提示できれば、買主の不安を軽減しやすくなります。

売主自身の説明だけではなく、第三者である専門家の調査結果があることは、購入を検討するうえでの安心材料になります。


また、問題がある部分についても隠さず説明することで、「建物の状態をきちんと確認して売却している」という印象につながります。

こうした透明性のある対応は、売主に対する信頼にもつながるでしょう。


価格や条件について話し合いやすくなる

中古住宅の売買では、建物の状態が価格交渉の材料になることがあります。

たとえば、買主が建物の状態を把握できていない場合、将来的な修繕費を考えて大きな値下げを求めることも考えられます。

その点、ホームインスペクションによって建物の状態がある程度明確になっていれば、売主と買主が共通の情報をもとに話し合うことができます。


修繕が必要な部分がわかっていれば、その内容を踏まえて売却価格を設定することもできます。

逆に、大きな問題が見つからなかった場合は、その調査結果を購入希望者に提示することで、物件の安心材料として活用できる場合もあります。

ただし、ホームインスペクションを実施したからといって、必ず高く売却できるわけではありません。

不動産の価格は、立地や築年数、広さ、市場の状況など、さまざまな条件によって決まります。

そのため、調査結果だけで価格を決めるのではなく、不動産会社と相談しながら販売戦略を考えることが大切です。


売却後のトラブルを防ぎやすくなる

ホームインスペクションを売却前に行うことは、引き渡し後のトラブル防止にも役立ちます。

中古住宅では、売却後に雨漏りや建物の不具合などが見つかり、売主と買主の間でトラブルになることがあります。

しかし、売却前に建物の状態を確認し、わかっている不具合について買主へきちんと説明しておけば、「そのような問題があるとは聞いていなかった」という行き違いを減らすことができます。


特に築年数が経過した戸建て住宅の場合は、建物の状態をできるだけ明確にしておくことで、双方が納得したうえで売買を進めやすくなります。


ホームインスペクションは義務なの?

不動産売却を検討している方のなかには、「中古住宅を売るときはホームインスペクションを必ず実施しなければならないのではないか」と考えている方もいるかもしれません。

しかし、売主に対してホームインスペクションの実施そのものが義務付けられているわけではありません。


2018年4月に施行された改正宅地建物取引業法では、中古住宅の取引においてインスペクションを活用しやすくするための制度が整備されました。

不動産会社には、媒介契約を結ぶ際に建物状況調査を実施する事業者のあっせんについて説明したり、すでに建物状況調査が行われている場合には、その結果の概要を重要事項として説明したりすることが求められています。


そのため、「ホームインスペクションが義務化された」と考えるよりも、「中古住宅の売買でホームインスペクションを活用しやすい仕組みが整えられた」と理解するとわかりやすいでしょう。

実際にホームインスペクションを行うかどうかは、物件の状態や売却方針を踏まえて判断することになります。


ホームインスペクションを行うときの注意点

ホームインスペクションにはさまざまなメリットがありますが、実施すればすべての問題を解決できるわけではありません。

まず理解しておきたいのは、調査によって住宅のすべての不具合を発見できるわけではないということです。

一般的なホームインスペクションは、目視や計測を中心に行います。

そのため、壁の内部や床下のさらに奥など、目で確認できない場所に問題があったとしても、調査では発見できない場合があります。


ホームインスペクションを実施したからといって、「この住宅には何も問題がない」と保証されるものではありません。

あくまでも、調査時点で確認できる範囲の状態を把握するためのものと考えておくことが大切です。

また、調査によって不具合が見つかった場合、必ず修繕しなければならないわけでもありません。

不具合の程度や売却価格、修繕にかかる費用によっては、修繕せずに現状のまま売却したほうがよい場合もあります。


たとえば、修繕に多額の費用がかかるにもかかわらず、修繕した分だけ売却価格を上げられないのであれば、売主にとっては負担が大きくなります。

そのため、調査結果が出たあとは、自分だけで判断するのではなく、不動産会社と相談しながら対応を決めることが重要です。


ホームインスペクションはどんな物件に向いている?

ホームインスペクションは、すべての不動産で必ず必要になるわけではありません。

特に検討したいのは、築年数が経過している住宅です。

築年数が古くなるほど、外壁や屋根、基礎、床下などに劣化が生じている可能性があります。

また、長期間メンテナンスを行っていない住宅や、雨漏りやひび割れなど気になる部分がある住宅についても、売却前に状態を確認しておくと安心です。


一方で、比較的新しい住宅で、これまで定期的にメンテナンスを行っている場合は、必ずしもホームインスペクションが必要とは限りません。

大切なのは、ホームインスペクションを実施すること自体を目的にするのではなく、売却をスムーズに進めるために必要かどうかを判断することです。

実施するか迷っている場合は、不動産会社へ査定を依頼した際に、物件の状態や築年数を踏まえて相談してみるとよいでしょう。


不動産売却前のホームインスペクションを上手に活用しよう

ホームインスペクションは、住宅の不具合を探すためだけに行うものではありません。

売却前に建物の状態を整理し、どのような条件で売却するかを考えるための材料として活用できます。

調査によって問題が見つかった場合も、必ず修繕する必要があるとは限りません。

修繕して物件の印象を良くしてから売却する方法もあれば、現在の状態を買主へ説明し、価格へ反映させて売却する方法もあります。

どちらの方法が適しているかは、建物の状態や修繕費用、不動産市場の状況によって変わります。

そのため、ホームインスペクションの結果だけで判断するのではなく、不動産会社による査定や販売戦略とあわせて考えることが重要です。


まとめ|ホームインスペクションは安心して不動産を売却するための判断材料

不動産売却前にホームインスペクションを行うと、売主自身が建物の状態を把握しやすくなります。

事前に不具合がわかっていれば、修繕するか、現状のまま売却するかを落ち着いて判断できます。

また、建物の状態を買主へわかりやすく説明できるため、購入時の不安を軽減し、売却後のトラブル防止にもつながります。

ただし、ホームインスペクションは住宅のすべての不具合を発見したり、建物の安全性を完全に保証したりするものではありません。

また、実施したからといって必ず売却価格が上がるわけでもありません。


大切なのは、ホームインスペクションを「住宅の状態を知るための手段」として上手に活用することです。

不動産売却を考えている場合は、まず不動産会社に物件を査定してもらい、築年数や建物の状態、売却方針を踏まえたうえで、ホームインスペクションを実施するか検討するとよいでしょう。


参考・出典

※本記事は上記の公的資料を参考に作成しています。 制度や法令は変更される場合があるため、最新情報については国土交通省や専門家へご確認ください。