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物件選び
家を買う流れを解説!初めてでもわかる8つのステップ
家を買うことは、多くの人にとって人生で最も大きな買い物です。
それだけに「何から始めればいいの?」「手続きって複雑そう…」「どれくらい時間がかかるの?」と、悩みや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です。
この記事では、初めて家を買う方でも迷わず進められるように、購入の流れを8つのステップに分けて、わかりやすく丁寧に解説していきます。
家を買う8つのステップ
1.資金計画を立てる
家の購入において、最初に取り組むことは資金計画です。
夢のマイホームを手に入れるには、無理のない返済計画と将来を見据えた予算設計が欠かせません。
まずは、自分たちがどのくらいの物件を購入できるかを明確にしましょう。
頭金は物件価格の10〜20%が一般的ですが、ゼロでも購入可能なローン商品もあります。
ポイントは、購入金額=物件価格+諸費用であることを理解することです。
住宅購入には、物件価格に加えてさまざまな諸費用がかかります。
🔍 購入費用の内訳は「物件価格 + 諸費用」
・不動産仲介手数料(物件価格の約3%+6万円が目安)
・登記費用(司法書士報酬や登録免許税など)
・印紙税
・住宅ローン手数料・保証料
・火災・地震保険料
・固定資産税の精算
・引越し費用、家具家電の購入費
諸費用は物件価格の5〜10%程度かかることが多いため、物件価格だけで予算を考えると後で大きなズレが生じます。
💡理想の返済額は「手取り収入の20〜25%以内」
たとえば、世帯の手取り月収が30万円なら、月々のローン返済は6〜7.5万円が目安となります。
「借りられる額」ではなく「返せる額」で資金計画を立てることが、安心して暮らせる家を手に入れる第一歩です。
可能であればファイナンシャルプランナー(FP)に相談して、長期的なライフプランから逆算した住宅予算を考えるのもおすすめです。
2.情報収集・内見
資金計画が固まったら、次は物件探しと内見です。
今はSUUMO・LIFULL HOME'S・アットホームなどのポータルサイトを使えば、希望条件に合った物件を手軽に検索できます。
でも、写真と実物の印象が違うことも多いため、できるだけ現地へ足を運んでみることが大切です。
🏡 物件を選ぶときのチェックポイント
・通勤・通学に便利な立地か
・周辺のスーパー・病院・公園などの環境
・災害リスク(ハザードマップで要確認)
・建物の構造(木造/鉄筋/軽量鉄骨など)
・管理費・修繕積立金(マンションの場合)
👀 内見時に見るべきポイント
・日当たり、風通し
・壁や床の状態、水まわりの設備
・周囲の騒音(道路、電車、近隣の生活音)
・近隣住民の雰囲気(昼と夜の印象の違い)
「住まい」は建物だけでなく「暮らす環境」まで含めて選ぶものです。
できれば平日と休日、昼と夕方など、時間帯を変えて複数回訪れてみると安心です。
3.購入を申し込む・住宅ローンの仮審査
購入したい物件が決まったら、買付証明書を提出し購入の意思を示します。
気に入った物件が見つかったら、いよいよ購入の意思表示(買付申し込み)を行います。
その際には「買付証明書」を提出し、売主に「本気で購入したいです」という意思を伝えます。
そして並行して行うのが、住宅ローンの仮審査です。
仮審査は金融機関が「この人にお金を貸しても大丈夫か?」を判断するもので、以下の情報が必要です。
📋 仮審査に必要な主な情報
・勤務先と勤続年数
・年収と現在の借入状況
・希望する借入額・返済期間
複数の金融機関で仮審査を申し込むことで、より良い金利条件やサービス内容を比較検討することが可能です。
4.売買契約を結ぶ
仮審査が通過し、売主との価格交渉が成立すれば、いよいよ不動産売買契約を締結します。
契約前には、「重要事項説明」を受けた上で、契約書に署名・捺印し、手付金(通常は物件価格の5〜10%)を支払います。
✅ 契約時に確認しておきたいポイント
・引き渡し日や条件
・万一契約を解除する場合のルール(違約金など)
・瑕疵担保責任(万が一欠陥があった場合の対応)
この段階で「キャンセルできるのかどうか」などを確認しておくことがとても重要です。
曖昧なまま進めるのは避けましょう。
5.住宅ローンの本申込と本契約
売買契約後は、仮審査を通過した金融機関にて本審査を申し込み、住宅ローン契約(正式な融資契約)を行います。
ここでは、仮審査よりも詳細な書類や情報が求められます。
📂 本審査に必要な主な書類
・売買契約書
・源泉徴収票
・住民票
・印鑑証明書 など
審査には1〜2週間程度かかるため、引き渡しのスケジュールを考慮して早めに準備しておくことが大切です。
6.現住居の解約や家の仕様確認
ローン契約が完了したら、引き渡しまでの間に現在の住まいの解約や引越しの準備を進めます。
賃貸住まいの場合は1ヶ月前までに解約通知を出す必要があることが多いです。
引越し業者の手配や、新居の内装・設備の最終確認(注文住宅なら仕様決定)なども忘れずに。
この段階でリフォームやハウスクリーニングが必要かどうかの検討も行うとスムーズです。
7.決済・引き渡し・登記
決済日は、住宅ローンの実行日(金融機関が融資を振り込む日)です。
この日に残金の支払い、登記手続き、鍵の受け渡しなど、重要な作業が一気に行われます。
🔑 決済日にやること
・残金の支払い
・火災保険などの加入
・登記(司法書士が同席)
・鍵の受け取り
この日から正式にあなたの新しい「マイホーム」が始まります。
8.リフォーム・確定申告などのアフターフロー
中古住宅の場合は、引き渡し後にリフォームやハウスクリーニングを行うことがあります。
住宅ローン控除を利用する場合は、翌年の確定申告が必要です。
【引き渡し後に行うこと】
・転入届、ライフライン(電気・水道・ガス)の手続き
・不具合があれば保証内容の確認
・確定申告(控除申請書、源泉徴収票、登記事項証明書が必要)
家の購入にかかる期間の目安
家の購入にかかる期間は、物件の種類や購入方法によって異なりますが、一般的には物件探しから引き渡しまで3〜6ヶ月が目安です。
ステップ | 期間の目安 |
---|---|
資金計画〜内見 | 約1ヶ月 |
仮審査〜売買契約 | 約1〜2週間 |
本審査〜引き渡し | 約1〜2ヶ月 |
ただし、新築や注文住宅などの場合は、それ以上の時間がかかることがあります。
◼︎新築一戸建て(建売住宅)
【期間の目安:2〜4ヶ月】
建築済みであれば比較的スムーズに購入できます。
ただし人気エリアではすぐに売れてしまうため、早めの決断が求められます。
◼︎新築分譲マンション
【期間の目安:3〜6ヶ月(完成済みの場合)、1年以上(完成前購入の場合) 】
完成済みであれば、手続き次第で早めに入居可能です。
一方で「青田買い」と呼ばれる建設前の購入では、竣工まで待つ必要があり、1年〜1年半かかることもあります。
◼︎中古一戸建て
【期間の目安:2〜5ヶ月】
現況の確認、修繕の必要性、住宅ローンの手続きなどによって期間が前後します。
建物の状態調査(インスペクション)を行うことも推奨され、これがスケジュールに影響することもあります。
◼︎中古マンション
【期間の目安:2〜4ヶ月】
比較的流通が多く、手続きも簡素化されているため、スピーディーに進むことが多いです。
管理規約や修繕積立金の確認に時間を要するケースもあるため、事前チェックが大切です。
◼︎注文住宅
【期間の目安:半年〜1年半】
土地探し、建築プランの打ち合わせ、設計・施工など工程が多く、最も時間がかかるケースです。
土地が決まっている場合でも、建築確認申請や施工期間を含めると6ヶ月以上は見ておく必要があります。
まとめ
家を買うことは人生の中でも非常に大きなライフイベントです。
夢のマイホームを手に入れるには、資金計画から始まり、物件探し、契約、住宅ローンの手続き、引き渡し、そして入居後のアフターフォローまで、複数のステップを慎重に進めていく必要があります。
一つひとつの工程に不安や疑問を感じるのは当然です、大切なのは、「焦らず・慌てず・情報をしっかり集める」こと。
今後の暮らしを安心してスタートさせるためにも、専門家のアドバイスや家族との話し合いを重ねながら、納得のいく住まい選びをしていきましょう!
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