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実家の相続・売却はお盆の帰省で話し合うべき?親族トラブルを防ぐ準備と進め方

売却

トラブル

2026.08.17

実家の相続・売却はお盆の帰省で話し合うべき?親族トラブルを防ぐ準備と進め方

2026.08.17

実家の相続・売却はお盆の帰省で話し合うべき?親族トラブルを防ぐ準備と進め方売買の窓口】

お盆の帰省は、普段なかなか会えない家族や親族が集まる大切な時間です。
久しぶりに親や兄弟姉妹と顔を合わせるなかで「この実家は将来どうなるのだろう」と考える方もいるのではないでしょうか。

実家の相続や売却の話は、どうしても切り出しにくいものです。

「親が元気なうちから相続の話をするのは失礼ではないか」

「兄弟姉妹でお金の話をすると揉めそう」

と感じ、つい後回しにしてしまう方も少なくありません。


しかし、何も話し合わないまま相続が発生すると、実家を売るのか、誰かが住むのか、空き家として管理するのかなどをめぐって、家族間のトラブルにつながることがあります。

この記事では、お盆の帰省をきっかけに、実家の相続や売却について家族で話し合うための準備と進め方をわかりやすく解説します。


お盆は実家の今後を話し合うよいタイミング

実家の相続や売却について話し合うなら、お盆の帰省はよいきっかけになります。

普段は離れて暮らしている兄弟姉妹が集まりやすく、親の顔を見ながら話ができるためです。

電話やメールでは伝わりにくい気持ちも、直接会うことで共有しやすくなります。

ただし、お盆の場でいきなり結論を出す必要はありません。

大切なのは、「売る」「残す」をすぐに決めることではなく、まず家族それぞれの考えを知ることです。


次のようなことを話しておくだけでも、将来の安心につながります。

・親は今後も実家に住み続けたいのか

・子どもたちの中に、実家へ戻りたい人はいるのか

・実家が空き家になった場合、誰が管理するのか

・売却する可能性がある場合、いつ頃から考えるのか

・実家の名義や現在の価値を確認しておく必要はないか

相続が発生してから話し合うと、気持ちの整理がつかないまま判断を迫られることもあります。

だからこそ、親が元気なうちに、少しずつ実家の今後について話しておくことが大切です。


実家の相続・売却で揉めやすいポイント

実家は、預貯金のように簡単に分けられる財産ではありません。

さらに、家族の思い出がある場所だからこそ、考え方の違いが表れやすいものです。

ここでは、実家の相続や売却でよくあるトラブルを紹介します。


「売りたい人」と「残したい人」で意見が分かれる

実家の相続でよくあるのが、売却するか残すかで意見が分かれるケースです。

遠方に住んでいる人は、「管理が難しいから早めに売却したい」と考えるかもしれません。

一方で、実家に思い入れがある人は「できれば残したい」「すぐに売るのは寂しい」と感じることもあります。

兄弟姉妹のうち誰かが「将来住むかもしれない」と考えている場合、判断はさらに難しくなります。

こうした意見の違いは、相続後に初めて話し合うと揉めやすくなります。

早めにそれぞれの考えを聞いておくことで、急な判断を避けやすくなります。


空き家の管理や費用負担で揉める

実家が空き家になっても、費用や管理の手間はかかります。

固定資産税、火災保険、修繕費、草刈り、庭木の手入れ、雨漏り対応、近隣からの連絡対応など、所有しているだけで負担が発生します。

「近くに住んでいる兄弟が見てくれるだろう」

「費用は誰かが払ってくれるだろう」

このように曖昧なままにしていると、特定の人に負担が偏り、不満が生まれやすくなります。

実家をすぐに売却しない場合でも、誰が管理するのか、費用はどう分担するのかを話し合っておきましょう。


実家の価値が分からず判断できない

「古い家だから売れないだろう」と思っていても、土地に価値がある場合があります。

反対に、「これくらいの金額で売れるはず」と思っていても、建物の状態や土地の条件によって、想定より売却が難しいこともあります。

実家の価値が分からないまま話し合うと、家族それぞれが違う前提で考えてしまいます。

売却するかどうかが決まっていなくても、不動産会社に査定を依頼すれば、現在の実家がどのくらいの価値なのかを知ることができます。

金額の目安が分かるだけでも、家族で話し合いやすくなります。


一人だけで話を進めると不信感につながる

実家の売却や相続の手続きを、相続人の一人だけで進めてしまうと、他の家族から不信感を持たれることがあります。

「そんな話は聞いていない」

「なぜその価格で売ることになったのか」

「もっと早く相談してほしかった」

このような不満が出ると、手続き自体に問題がなくても、家族関係にしこりが残ることがあります。

実家の相続や売却では、早い段階から家族で情報を共有することが大切です。


お盆に話す前に準備しておきたいこと

お盆に実家の相続や売却について話すなら、事前に少しだけ情報を整理しておくと安心です。

すべてを完璧に調べる必要はありません。

まずは、次のような基本情報を確認しておきましょう。


実家の名義を確認する

まず確認したいのが、実家の名義です。

親の名義になっていると思っていても、実際には祖父母の名義のままになっていることがあります。

名義が古いままだと、将来売却したいと思ったときに手続きが複雑になる可能性があります。

また、相続によって取得した不動産は、相続登記が義務化されています。

相続後に慌てないためにも、実家の登記が誰の名義になっているのかを確認しておきましょう。


将来、誰が相続人になりそうかを確認する

実家の相続では、誰が相続人になるのかを知っておくことも大切です。

相続人が誰になるかによって、話し合いに参加すべき人や、必要な手続きが変わります。

一般的には、配偶者や子どもが相続人になるケースが多いですが、家族構成によって異なります。

判断が難しい場合は、司法書士などの専門家に相談すると安心です。


実家の価値を調べておく

実家を売却する可能性がある場合は、現在の価値を知っておくことも大切です。

「売るかどうか決まっていないのに査定してもいいの?」と思う方もいるかもしれません。

査定は売却を決めた人だけが依頼するものではありません。

実家の価値を知ることで、家族で今後を考えるための判断材料になります。

・いくらくらいで売却できそうか

・建物付きで売れそうか

・土地として売る方がよいのか

・解体が必要になる可能性はあるか

・売却以外の活用方法はあるか

金額の目安があると、感情だけでなく現実的な視点で話し合いやすくなります。


維持費や管理の負担を確認する

実家を残す場合も、売却する場合も、維持費や管理の負担を確認しておくことが大切です。

特に空き家になる可能性がある場合は、次のような点を確認しておきましょう。

・固定資産税はいくらか

・火災保険に加入しているか

・雨漏りや建物の傷みはないか

・庭木や雑草の管理が必要か

・家財や荷物はどのくらい残っているか

・誰が定期的に見に行けるか

実家を空き家のまま放置すると、建物の劣化が進みやすくなります。

近隣トラブルにつながることもあるため、「とりあえずそのまま」にしないことが大切です。


税金や制度は専門家に確認する

実家の相続や売却では、税金が関係する場合があります。

たとえば、財産の総額によっては相続税がかかることがあります。

また、相続した実家を売却して利益が出た場合は、譲渡所得税がかかることもあります。


相続した空き家を売却する場合、一定の条件を満たせば「被相続人の居住用財産に係る譲渡所得の特別控除」が使えることがあります。

この特例を利用できると、譲渡所得から一定額を控除できるため、税負担を抑えられる可能性があります。

ただし、税金の扱いは家族構成、売却時期、物件の状況によって変わります。

自己判断せず、税理士や不動産会社に相談するのがおすすめです。


家族への切り出し方

実家の相続や売却の話は、切り出し方がとても大切です。

いきなり「この家、将来売るよね?」と聞くと、親や兄弟姉妹が身構えてしまうかもしれません。

特に親にとって、実家は長年暮らしてきた大切な場所です。

まずは、相手の気持ちを大切にしながら「将来困らないための話」として伝えましょう。

たとえば、

「最近、実家の相続や空き家の話をよく聞くから、うちも少しずつ考えておいた方がいいかなと思って」

「今すぐ決めたいわけではないけれど、お父さんとお母さんがどう考えているか聞いておきたい」

「将来、兄弟姉妹で困らないように、今のうちに少しだけ話しておかない?」

大切なのは、売却を前提に話すのではなく、親の気持ちを聞くことから始めることです。


話し合うときのポイント

家族で話し合うときは、順番を決めて進めるとスムーズです。

最初から細かい条件や金額の話をするのではなく、まずは家族それぞれの気持ちを共有しましょう。


まずは親の希望を聞く

最初に確認したいのは、親の希望です。

・できるだけ実家に住み続けたいのか

・将来的に住み替えや施設入居を考えているのか

・実家を誰かに引き継いでほしいのか

・売却することに抵抗があるのか

・家財や仏壇について希望はあるのか

親の意向を聞かないまま子どもたちだけで話を進めると、気持ちのすれ違いが起きることがあります。

まずは「どうしたいか」を丁寧に聞くことから始めましょう。


兄弟姉妹の考えも共有する

親の考えを聞いたうえで、兄弟姉妹それぞれの考えも共有しましょう。

実家の近くに住んでいる人、遠方に住んでいる人、すでに持ち家がある人など、立場によって考え方は異なります。

話し合う内容としては、

・実家に住みたい人はいるか

・実家を管理できる人はいるか

・売却することに抵抗はあるか

・空き家になった場合、費用はどう分担するか

・専門家に相談してみるか

誰か一人の意見で決めるのではなく、家族全員が納得できるように進めることが大切です。


話した内容はメモに残す

家族で話し合った内容は、簡単でもよいのでメモに残しておきましょう。

後から「言った」「聞いていない」というトラブルを防ぐためです。


メモには、次のような内容を書いておくとよいでしょう。

・話し合った日

・参加した人

・親の希望

・兄弟姉妹の意見

・次に確認すること

・誰が何を担当するか

正式な書類でなくても構いません。

まずは、家族の共通認識を残しておくことが大切です。


実家を売却する可能性があるなら早めに確認したいこと

将来的に実家を売却する可能性がある場合は、早めに確認しておきたいことがあります。

売却は、思い立ってすぐに進められるとは限りません。

名義、家財、建物の状態、土地の境界、税金など、事前に確認が必要になることがあります。


売却できる状態か確認する

実家を売却するには、まず名義が整理されている必要があります。

親の名義であれば、親が売主として売却を進めることができます。

しかし、祖父母など亡くなった方の名義のままになっている場合は、相続手続きが必要になることがあります。


また、土地の境界がはっきりしていない場合や、建物の老朽化が進んでいる場合は、売却前に確認や対応が必要になることもあります。


家財整理について話しておく

実家の売却で時間がかかりやすいのが、家財整理です。

長年暮らしていた家には、家具、衣類、書類、写真、思い出の品などがたくさん残っています。

相続後に一気に片付けようとすると、誰が整理するのか、費用を誰が負担するのかで揉めることがあります。

親が元気なうちに、残したいもの、処分してよいもの、誰かに引き継ぎたいものを確認しておくと安心です。


売却にかかる費用を知っておく

実家を売却する場合、売却代金がそのまま手元に残るわけではありません。

売却時には、仲介手数料、登記費用、測量費、解体費、家財処分費、税金などがかかる場合があります。

特に古い実家では、解体費や片付け費用が大きくなることもあります。

売却価格だけでなく、必要な費用もあわせて確認しておきましょう。


空き家のままにする場合も注意が必要

「すぐに売らないから、とりあえず空き家のままにしておこう」と考える方もいるかもしれません。

しかし、空き家を放置すると、建物の傷みが進みやすくなります。

雨漏り、雑草、害虫、庭木の越境、防犯面の不安など、さまざまな問題が起こる可能性があります。

管理状態が悪い空き家は、自治体から指導や勧告を受けることがあります。

状況によっては、固定資産税の負担が増える可能性もあるため注意が必要です。

実家をすぐに売却しない場合でも、管理方法や費用負担について家族で決めておきましょう。


専門家に相談すると安心

実家の相続や売却は、家族だけで考えると判断が難しいことがあります。

そのようなときは、専門家に相談することで、話し合いを進めやすくなります。


不動産会社に相談できること

不動産会社には、実家の価値や売却方法について相談できます。

・今売るといくらくらいになりそうか

・建物付きで売れるのか

・土地として売る方がよいのか

・買取と仲介のどちらが向いているか

・空き家のまま管理する方法はあるか

・売却以外の活用方法はあるか

売却するか決まっていない段階でも、相談することで判断材料を得ることができます。


司法書士に相談できること

司法書士には、実家の名義変更や相続登記について相談できます。

名義が古いままになっている場合や、相続人が複数いる場合は、早めに確認しておくと安心です。


税理士に相談できること

税理士には、相続税や売却時の税金について相談できます。

相続税がかかるのか、売却したときに税金が発生するのか、使える特例があるのかなどを確認できます。

税金は個別の状況によって変わるため、早めに相談しておくと安心です。


まとめ|お盆の帰省を、実家の今後を考えるきっかけに

お盆の帰省は、実家の相続や売却について家族で話し合うよい機会です。

ただし、いきなり結論を出す必要はありません。

まずは、親の気持ちを聞き、兄弟姉妹それぞれの考えを共有することから始めましょう。

実家の相続や売却では、名義、相続人、資産価値、維持費、空き家管理、税金など、確認しておきたいことが多くあります。

早めに話し合っておくことで、将来の親族トラブルを防ぎやすくなります。


「売るかどうか決まっていない」

「家族で話し合う前に相場を知りたい」

「空き家になった実家をどうすればよいか分からない」

このようなお悩みも、お気軽にご相談ください。

実家の状況に合わせて、売却・活用・管理などの選択肢をご提案いたします。

大切なのは、家族の気持ちを尊重しながら、少しずつ準備を進めることです。

お盆の帰省をきっかけに、実家のこれからについて家族で話してみてはいかがでしょうか。



参考: