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マイホーム用の土地を購入する際の注意点とは?

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物件選び

2023.01.23

マイホーム用の土地を購入する際の注意点とは?

2023.01.23

マイホーム用の土地を購入する際の注意点とは?売買の窓口】

「マイホームに注文住宅を」と考えたとき、まず検討するのが土地の購入です。

しかし初めての土地探しでは、どのように選べばよいか分からないというという人もいるのではないでしょうか。「大きな買い物だから失敗したくない…」と悩んでいる間に、気になっていた土地が売れてしまい、購入のタイミングを逃してしまうこともあります。

この記事では、土地を選ぶ際、価格以外のポイントや押さえておくべき注意点などについて紹介します。


土地購入で注意したいこと

土地を探すとき、まず考えるのが場所やエリアです。職場や学校、駅までの距離を考えて選ぶ人がほとんどですが、それだけで選んでしまうのはおすすめしません。

というのも、場所によって建てられるお家の広さやデザインが変わってくるからです。また、その後の暮らしぶりもかわってくるでしょう。そのため、まずどんな暮らしをしたいか考え、建てたい建物のイメージをつかみ、その建物が建てられる土地を探すことが大切です。

不動産会社に土地探しを依頼する場合は、どんな暮らしをしたいのか、どんなマイホームを建てたいのか、間取りも含めてイメージや希望を事前に伝えておくと良いでしょう。

ここでは、土地を探すときにポイントとなる項目を、6つに絞ってご紹介します。


1.まずは用途地域を確認

2.地盤や災害のリスクを調べる

3.現地では敷地境界線を確認

4.前面道路の幅員・間口を確認する

5.周辺環境にも注意

6.将来的な資産価値も視野に入れるなら地形や高低差に注意



1.まずは用途地域を確認

まずは自治体で定めている「用途地域」を確認しましょう。

「用途地域」とは、暮らしやすく便利な街づくりのために、「このエリアにはこのくらいの大きさの住宅を建てましょう」「このエリアにはこういうお店を開いてもいいですよ(だめですよ)」というルールを定めているものです。

ビルが密集している繁華街や、反対にゆったりと住宅が立ち並んでいる閑静な住宅街をイメージすると分かりやすいと思います。

用途地域について詳しくはまた別の記事でご紹介しますが、自分の暮らしぶりにあったエリアを選ぶことが一番重要です。また、エリアによってはそもそも住宅が建てられない場合もありますので、よく確認しましょう。



2.地盤や災害のリスクを調べる

地震や土砂崩れ、水害など、毎年どこかで災害が発生しています。そのため、その地域の過去の災害の履歴や、土地の地盤を知ることが重要です。地盤の弱い土地に住宅を建ててしまうと、新築時の地盤改良費用がかさんでしまうほか、地震や水害などの自然災害が発生した際に、家が傾く、倒壊するなどのリスクが考えられます。地盤沈下や液状化現象についても調べてみましょう。

水害については、ハザードマップで確認することもできます。ハザードマップについては、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」を活用するとよいでしょう。このほか、都道府県や市区町村で独自のマップを作成していることもありますので、各自治体のホームページ等を確認してみましょう。

また、土地が周囲より低い位置にある場合、大雨などで水が集まりやすくなる可能性があるので注意しましょう。盛土や排水設備を設置することでリスクは軽減されますが、コストが高くなるため割高になってしまう可能性もあります。



3.現地では敷地境界線を確認

気になる土地は必ず現地を見に行きましょう。現地を見に行った際のポイントは、境界線です。特に土地の境界線が分かりにくいと、後々隣接する土地の住民とトラブルに発展する可能性が考えられます。土地や塀に境界標やプレートが付いていることもありますが、目印がない場合には隣人に立ち会ってもらって事前に確認しておくことが好ましいです。

「ブロック塀があるから大丈夫」と思っても、敷地境界がブロック塀の真ん中なのか、隣地側なのか、こちら側なのかで、今後の管理や費用負担、再建築の自由度が変わってきます。不安を感じたときは不動産屋に確認し、必要に応じて境界確定の手続きを踏んでもらうように依頼しましょう。



4.前面道路の幅員・間口を確認する

建築基準法の定めにより、原則として幅員(道幅)4メートル以上の道路に、2メートル以上接している土地でなければ建物が建てられません。これは接道義務というもので、日照など環境への配慮をはじめ、緊急車両や通路の確保を目的にしています。なお、道路のスペースに建物を建設・増築することは禁止されています。

現在の法律以前の頃に建てられた建物は、この基準が守られていないことがあります。いま建物が建っているからといって確認せずに買ってしまうと、再建築不可(今後建物の建築が出来ない)と言われてしまうことがあります。

接道状況は重要なため、不動産売買契約の際の重要事項説明書でも個別に欄が設けられています。聞き流さずに、しっかりと確認しましょう。



5.周辺環境にも注意

生活の拠点として土地を購入するのですから、土地だけではなく周辺環境も事前に調査しておきましょう。近くにスーパーや商業施設はあるか、病院、学校、公園があるかなど、暮らしやすさを考えることが重要です。長く住むことを考えるなら、電車やバスなどの公共交通機関も重要になるでしょう。また便利さだけではなく、騒音・臭気、交通量などがストレスにならないか、周辺をよく観察しておきましょう。昼・夜、平日・休日など、時間帯や曜日を変えて何度か訪問するのも有効です。

また転居に伴い、県や市をまたぐこともあるでしょう。自治体によってはマイホームの助成金があったり、医療・福祉の補助制度、児童手当があったりと、受けられる補助や手当が異なります。自治体のサービスは暮らしやすさに直結しますので、地域の特性を調べておくようおすすめします。

また、町会などがある地域の場合は、ごみ捨ての曜日や頻度、町会の当番なども確認しましょう。これらは売主に確認するほか、役所や地域の公民館等で調べることができる場合があります。



6.将来的な資産価値も視野に入れるなら地形や高低差に注意

売り出されている土地の中には、細長い地形、奥まっている敷地、いびつな敷地、旗竿地などもあり、相場より安く購入できる場合があります。しかし、土地が安いからといってマイホームの総額費用まで抑えられるかどうかは分かりません。

このような土地は、家の間取りがプラン通りにいかなかったり、デザインが制限されたりして、余分に建築費用がかかってしまうこともあります。また、道路面との高低差や擁壁がある土地の場合は、基礎の時点で追加費用が発生してしまう場合もあります。

購入の際に安く手に入るということは、将来売却する際に不利になる可能性があります。将来的な資産価値も視野に入れるなら、地形や高低差に注意して土地を選ぶのも1つの方法です。


まとめ

理想のマイホームのためには、土台となる土地選びは特に重要です。価格だけでなく、周辺環境やまちづくりなど、様々な条件によって住宅の様相は大きく変化します。まずは、どのような家を建ててどのような暮らしをしたいのか、イメージしながら自分の条件に合った土地を探していきましょう。

不動産は大きな買い物です。売主や不動産会社から教えてもらうだけではなく、自分でも押さえておくべきポイントを理解し、多角的な視点で積極的に情報収集していきましょう。