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マンション売却前のクリーニングは必須?メリット・デメリットと高額売却のコツ

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売却の流れ

2024.07.30

マンション売却前のクリーニングは必須?メリット・デメリットと高額売却のコツ

2024.07.30

マンション売却前のクリーニングは必須?メリット・デメリットと高額売却のコツ売買の窓口】

不動産を売却する際、クリーニングが果たす役割について考えたことはありますか?

物件の清掃は見た目を良くするだけでなく、売却活動において重要な戦略の一つです。

しかし、クリーニングが必ずしも売却価格に反映されるわけではないため、そのメリットとデメリットを正しく理解することが必要です。


本記事では、不動産売却前のクリーニングの効果や注意点について詳しく解説し、さらに不動産をより高く、早く売るための5つのポイントも紹介します。

この記事を通じて、売却を成功させるための知識を身につけましょう。


マンション売却前のクリーニングは必須?

マンションを売却する際、クリーニングを行う義務はありません。

ただし、可能な限りきれいな状態で買い主に引き渡したいと考える方も多いでしょう。

自分たちで掃除をして引き渡す方法もありますが、長年住んでいる場合はプロでなければ落とせない汚れもあります。

そのため、自分たちでできる範囲の掃除を行い、部分的にハウスクリーニングを依頼するという方法も検討できます。 


売却を決めた際に「引渡し前に掃除をしたほうがよいか?」「掃除をする場合、どこまできれいにする必要があるか?」「業者にハウスクリーニングを依頼するべきか?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。 

結論として、マンション売却時の引渡し前の掃除は義務ではありません。

室内に汚れや傷が残っていても、買主がその状態に合意すれば、そのまま引渡しても問題ありません。


マンション売却前のクリーニングのメリット 

築浅物件の効果

築浅のマンションは、少しのクリーニングで大きな効果を得ることができます。

築年数が浅い物件でも、使用感が出ていることがありますが、プロのクリーニングを利用することで新築同様の輝きを取り戻せます。

クリーニングを行うことで、購入希望者に新築同様の清潔感を与え、購入意欲を高めることができます。 


特に築5年以内のマンションでは、キッチンや浴室などの設備はまだ新しく、住んでいる期間が短いため、部屋や水回りの劣化もほとんど進んでいません。

そのため、このような物件を検討している買主はリフォームやリノベーションを考えることが少なく、事前のハウスクリーニングが非常に効果的です。

内覧時に清潔感を感じてもらうことで、購入希望者に好印象を与え、売却成功の可能性を高めることができます。


空室状態の改善

長期間空室になっている物件では、ホコリやカビがたまりやすく、見た目にも悪影響を与えますが、クリーニングを行うことで空室状態を改善し、物件の魅力を高めることができます。

清潔な物件は内覧時に好印象を与え、成約率が向上し、早期売却の可能性が高まります。


早期売却の可能性が高まる

クリーニングを行うことで、物件の魅力が増し、購入検討者が増えることが期待できます。

購入検討者が多ければ、早期売却の可能性も高まります。

内覧者が増えることで、購入希望者同士の競争が生まれ、「早く購入しなければ」という意識が働くようになります。

これにより、物件の早期売却が実現しやすくなります。 


さらに、ハウスクリーニングによって内覧者が増えれば、その分売却の見込みも早くなります。

たとえクリーニングで売値が上がらなくても、早期に売却できれば、不安が解消され、早く現金を手にすることができます。

また、売却が長引くことによる値下げの必要もなくなります。


マンション売却前のクリーニングのデメリット

売却価格に反映されるとは限らない

ハウスクリーニングに費用をかけても、売却価格に直接反映されるとは限りません。

一部の購入希望者は、清掃済みであることを当然と考えることがあります。

このため、物件がきれいであること自体に特別な価値を見出さず、クリーニング費用が売却価格に上乗せされることを期待しないことがあります。


クリーニングが行われていても、物件の根本的な価値を大幅に上げるものではないため、価格上昇に限界があります。

クリーニングにかけた費用が必ずしも売却価格に反映されるわけではないため、コストパフォーマンスが低い場合もあります。


築年数によるマンション価値の影響

築年数が古いマンションの場合、クリーニングを行ってもその効果が限定的であることがあります。

築年数が経過している物件は、キッチンやバスルームなどの設備が古くなっていることが多いです。

これらの設備はクリーニングだけでは新しく見せることが難しく、全体的な印象を大きく変えることができません。


また、壁紙や床材、窓枠などは、時間の経過によって劣化が進んでいる部分が多く、クリーニングだけではこれらの問題を完全に解決することはできません。

そのため、築年数が古い物件では、クリーニングの効果が限定的となります。


リフォーム前提の買い手が避ける可能性

一部の購入希望者は、物件をリフォームやリノベーションすることを前提に購入を検討していますので、クリーニングに費用をかけることが必ずしも有効ではない場合があります。


特に、リフォーム前提の購入者:は、購入後に自分好みに改装する予定があるため、現状の清掃状態を重視しないことがあります。

むしろ、クリーニングに費用をかけた物件よりも、自分でリフォームできる状態の物件を好む場合があります。 

リフォームやリノベーションを考えている購入者は、物件の傷や汚れについて了承を得た上で現状渡しを希望することが多いため、クリーニングの必要性が薄れるのです。


マンション売却時のクリーニング費用の目安


物件全体をクリーニングする場合の費用相場(空室の場合)

間取り費用相場(円)
1R、1K1万9,000~2万
1DK、2K2万2,000~4万
1LDK、2DK3万1,000~4万6,000
2LDK、3DK4万7,000~5万7,000
3LDK、4DK5万~8万
4LDK、5DK~6万4,000円~

場所別のクリーニング費用相場

場所費用相場(円)
キッチン1万2,000~2万
浴室1万2,000~1万8,000
エアコン8,000~1万7,000
換気扇7,000~1万5,000
洗面所7,000~1万
トイレ6,000~9,000
浴室1万2,000~1万7,000


キッチン全体ではなく、レンジフードや換気扇のみのハウスクリーニングも対応してもらえることがあります。

また、浴室は多くの場合、天井や壁、換気扇を含む全体パッケージとしてハウスクリーニングが提供されることが一般的です。 

エアコンのハウスクリーニングは分解して行うため、最新機能が付いた分解が難しいエアコンほど費用が高くなる傾向があります。


マンションをより高く、早く売るための5つのポイント 


1. 適正な売却相場の把握

マンションを売却する際には、まず適正な売却相場を把握することが重要です。

周辺の同条件の物件の売却価格を調査し、自分のマンションの市場価値を正確に理解することで、過大な価格設定や過小評価を避けることができます。

また、インターネットの不動産情報サイトや不動産会社に相談することで、最新の市場動向を知ることができます。 


住まいの売却にあたり、まずは複数の不動産会社に査定を依頼し、平均的な価格を把握します。

その査定結果を基に、実際に広告で表示する販売価格を設定します。

高く売却したいと思うのは当然ですが、相場とかけ離れた金額を設定すると問い合わせが少なくなり、売却に時間がかかることがあります。

適正価格とは、通常3ヶ月程度で売れる価格を指します。

これは、相場から高すぎず低すぎず、自宅の立地や築年数、広さ、設備などの条件を基に決まります。


不動産の売却価格は、単に安く設定すればよいわけではありません。

価格を下げすぎると、ローンの残高をカバーできなかったり、高く売るチャンスを逃したりする可能性があります。

一方で、価格を高く設定しすぎると買い手がつかず、販売期間が長引くリスクもありますので、適正価格での販売が非常に重要です。 


査定金額の根拠や適正な金額については、不動産会社の具体的なアドバイスをじっくり聞き、納得した上で販売価格を決定しましょう。


2. 複数の不動産会社への査定依頼

マンションを売却する際には、複数の不動産会社に査定を依頼することをおすすめします。

異なる不動産会社からの査定結果を比較することで、マンションの適正な売却価格を見極めることができます。

各社のサービス内容や手数料の違いも確認できるため、より良い条件で売却を進めるための参考になります。


不動産会社によって査定額は異なるため、複数の会社に依頼することで、ベストな売却価格を決定するための重要な情報を得ることができます。

一部の不動産会社は媒介契約を結びたいために、相場より高い査定額を提示することがあります。

その結果、後で値下げを余儀なくされ、売却期間が長引くこともあるため、複数の会社に査定を依頼して相場を把握することが大切です。


3. 高品質な写真と動画の活用

マンションをより高く、早く売るためには、高品質な写真と動画を活用することが重要です。

ホームステージングを利用することで、物件の魅力を最大限に引き出すことができます。 


ホームステージングによって内装を整えることで、部屋の広さや明るさを引き立て、視覚的な魅力を最大化できます。

家具や装飾品が適切に配置された空間は、オンラインで物件を見る買い手に強い印象を与えます。 

このように魅力的な物件は、買い手の関心を引きやすくなり、競争が激化することでより高い売却価格を実現できる可能性が高まります。


実際、ステージングされた物件は未ステージングの物件に比べて高額で売却されることが多いです。

また、視覚的に魅力的な物件は短期間での売却が期待でき、迅速な売却が可能となります。 


4. 必要書類の早期準備

売却をスムーズに進めるためには、必要書類の早期準備が不可欠です。

登記簿謄本、マンション管理規約、修繕履歴、固定資産税の評価証明書など、買い手が安心して購入を決定できるよう、必要な書類をあらかじめ準備しておくことで、交渉が円滑に進みます。

相場の調査や査定と同時に、これらの書類の準備を始めるとスムーズです。 

早めに準備を始めることで、書類が見つからなかったり、取り寄せが必要な場合にも対応できます。

引っ越しの際に書類が紛れ込んでしまわないよう、時間に余裕を持って準備を進めましょう。 


5. 信頼できる不動産会社の選定

最後に、信頼できる不動産会社を選定することが重要です。

不動産会社の実績や評判を確認し、自分のニーズに合った会社を選ぶことで、売却活動をスムーズに進めることができます。


また、担当者とのコミュニケーションが円滑であることも重要なポイントです。

信頼できるパートナーと協力することで、マンションをより高く、早く売ることができるでしょう。


まとめ

不動産を売却する際、物件を魅力的に見せることで、購入希望者の興味を引き、売却価格の向上や早期売却を目指すことができます。

特に築浅物件や空室状態の改善にハウスクリーニングは効果的です。


しかし、必ずしもクリーニングが売却価格に反映されるわけではなく、築年数や買い手の意向によってはその効果が限定されることもあります。

また、売却活動をスムーズに進めるためには、適正な売却相場の把握や複数の不動産会社への査定依頼、高品質な写真と動画の活用、必要書類の早期準備、信頼できる不動産会社の選定が欠かせません。

これらのポイントを押さえることで、より高く、早く売却するための土台を築くことができます。


2024年後半の不動産価格の動向も注視しながら、最適なタイミングで売却活動を行いましょう。